今まで感じなかったことを感じたり、今まで考えもしなかったことを考えたり、今まで思うことのなかったことを思ったり、今までしようとしなかったことをするようになったのでした(つづく)
story no.5
(5)そして朝がきた。彼女は寝坊の予定。
happy

my favorite
(1)坂をずんずんのぼった先にあるケーキショップ。いつも多くの人で賑わっていて、遅めの時間に行くとショーケースには何も残っていなかったりする。彼女が「今夜行くよ」と急に連絡してきた。「あのお店のケーキとたっぷりの紅茶で一晩中おしゃべりしたいよね」とも。そんなこと言われたって。あそこのケーキがそう簡単に買えないのは自分だってよく知ってるくせに。わたしはブツブツひとりごとを言いながら(本人には言えない)、しかしとりあえず店に行くことにした。
20221129
only one ≠ special
みんな特別になりたい
come

good morning everybody
公園に人が集まって体操をしているのがキッチンの窓からよく見える。今日もとても寒い(まだ薄暗い)。だのに朝早くから元気いっぱいのラジオの音楽と共に、その人たちはちゃっちゃちゃっちゃと動いていて、わたしはそれを見るとほんとうにホッとする。
today’s mission
今日中に読みたいと思っていた本が目の前に3冊積まれているのに、さっき新しい本が2冊届いた。
チョコレートの湯せんがうまくできなくて、クッキーはプレーンになった。
セーターの穴の空いたところを綴ったが、糸の色はグリーンにした方がよかった。
next experiment

going my way
わたしの方法はあくまでわたしの方法であって、やっぱりあなたの方法ではないのです。
I go home
向かいに座っている人はかなり機嫌が悪そうに本を読んでいた。本の内容がそうなのかそれともこの人がそうなのか、どちらなのかはわからなかったが、それはわたしにとって居心地が悪くて、息をすることさえ遠慮気味になった。列車の目的地まではまだまだ遠かった。周りを見渡してみたけれど他に空いている席はなく、もうしばらくこのままの旅を続けるしかなさそうだった。窓から見える景色を楽しむこともできず、耳に流れてくる音楽に浸ることもできず、目を瞑ってみても、まったく眠くなかった。そうやって今日もまたわたしは自分の弱さを恨むこととなった。
today is…

最近見かけないなと思っていたけれど、こんなところで出あうとは。どうしてここにいるのかと本人に尋ねたが、自分でもここまでの道のりはよくわからないと少し混乱した様子だった。ずいぶんとくたびれた感じで(あんなものに引っかかっていたんだ、そりゃそうだろう)、とにかく眠りたいと彼は言った。とりあえずわたしの車に乗ってもらい、家路へと急ぐ。出発して程なく、助手席からちいさなちいさな寝息が聞こえてくる。ひとまず安心する。
wasted
投げやりな日をずいぶんたくさん重ねたけれど、投げやりになるということが知れたのはなるほど収穫というものでしょう。ただできればやっぱりあんな日々は送りたくないというのが、正直な感想です。
soup
昨日お鍋いっぱいにできあがってしまったスープは、今日一日中食べてもいっこうに減らなくて、また明日も食べることになりそう。彼女にもいるかと尋ねたが、その味は好きでないと断られる。パンにとっても似合うスープなのに。
meeting again

lunch by the sea
窓の外を眺めていたら、いつのまにか寝ていた。
それにはさすがに驚いた。
a little story
ちょっとした物語。長老と三人の小人とわたしの旅。パンひとかけらとシュワシュワの発酵ジュースを持って、遠い昔への道(未知)。わたしはその時男性だった。
深夜のお茶会


とっておきの日に開けようと決めていたお茶は、ちょっと遅れたお祝い。
あつあつのボウルの蓋は、ずっとクンクンしていたいくらいの香り。
それはあたたかいミルクのような、こっくりとした余韻。
彼女はお茶があるとよく話す。どうやら少し酔うらしい。
たまにはいいんじゃないでしょうか。
ちょっと勢いつけるくらいでも。
pool

遅い手紙
ポストに入りきらないからと、郵便屋さんが持ってこられた手紙の束、ああ、ひさしぶりの水仙さんだ。永遠に旅をし続けている彼は行く先々からその時のことを記したものを送ってくれるけれど、なぜかいつもまとめて投函するらしく、わたしのもとにはこんなふうに分厚い束となって届く。どの手紙にも日付も場所も書かれていないから、いったいいつ、どこに、どんな道のりで旅しているのか、まるで想像がつかない。多分水仙さんにとってそういうことはどうだっていいのだろう。はじまりもおわりもそして行き先もない旅には、時間や場所なんてものはそんなに大事なことでないのだから。
