new world 2020.10.17-10.22

大きな二羽の鳥が窓辺にやってきて、大きな声でおしゃべりをしている。こっちのことにはまったくお構いなしで。近頃この辺りで話題になっている新しい靴屋のことを言っているが、あなたたち靴いらないよね?と、思うのだけれど。

I am studying

お勉強している、らしい。

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メンテナンスの日。電車とトラムを乗り継いで、治療院へ。受付の女の子はいつものように静かな笑顔で迎えてくれ、今日のわたしにどんな治療が必要かを、組み立てる。彼女は話しながらも的確で無駄のない動きをし、温かい(治療の前に飲んでおくべき)お茶を出してくれた。前回の治療から自分の様子がどうだったかを彼女に話し、先生に呼んでもらうまで待つ。いや、どちらかというと、先生が治療室で、この一連の前作業が終わるのを待っている、という感じ。

しばらく離れていた家に戻ると、すっかり季節は移り変わっていた。誰もいない間に回復し、改めて新鮮な香りを漂わせた部屋は、まるで引っ越してきたばかりの時のようだった。新しいのに懐かしい、今まで何度となく触れた気配。目を瞑って「ただいま」と言ってみる。もう少しだけ、今度はここで休息させて欲しい。