Your bubble 2020.09.010-9.16

星がよく見えるようになったら、再び出かける準備をする。

しばらくぶりのピクニック。いつも一人、今日ももちろん一人。ちょっとおいしいお弁当と何回かつまみたくなるおやつ、飲み物を少し。かわいいクロスに包んで、お気に入りのカゴに詰め、最近ずっとしているサングラスをかけたら、また夕方にね、と部屋に告げる。

その朝、静かなこの建物の中にいた。わたしの他には誰もおらず、どうやら問いかけてもよさそうだったので、ひとつだけ質問してみることにした。

in the morning

Mr.ColorとMrs.Colorのところに行って、倉庫へおじゃまする。新しく届いた荷物があるみたい。棚に所狭しと並ぶ小物をゆっくりと一つ一つ見ていると、Mr.Colorがまだまだ小さな赤ちゃんと飲み物を抱いてやって来てくれた。ちびっこの飲むミルク、わたしの飲むソーダ、そしてMr.Colorの飲む、変な味のするお茶。わたしはそのお茶がどうにもこうにも好きになれないのだけれど、彼は絶対1日一回このお茶を飲む。少しずつ少しずつ惜しむように飲んで、そしてこのお茶がなくなる頃にまた仕入れの旅に出る。このお茶のために旅に出ると言っても言い過ぎでないくらい。

they are talking about their bubbles …

チラッとこちらに振り返った茶色いウサギは、明らかに微笑んでいて、置き土産のことを聞いてみたかったのに、なんだかそんなことなど、もうどうでもいいような気にさせられた。触るとあっさり壊れてしまいそうなその花びらを、わたしは眺めることしかできなくて、あとの続きは想像の中でのみ進む。次への一歩は、もう季節が移った証拠。それは決して止めることはできない。