September 2020.09.02-9.09

手紙を出しに郵便局まで。その帰りにアイスクリームを買う。小さなテントのアイスクリーム屋さんはまもなく今年の営業を終える。次の街へ旅立つそうだ。また来年。

今週はお店に人がたくさん来た。久しぶりの人は新しい商品を持って、このところ続いている人はいつもパンを持って、と、みんな、何かしら携えて。店はなんだかにわかにモノが増えて活気が出て、ちょっと分厚くなった。お客さまには、いつものように店に並ぶ3種類のお茶から好きなものを選んでもらい、それをいれた。お茶を片手に、カウンター越しに話す。相手の後ろに並ぶ窓の向こうには外の景色が見える。それは、話す人によって、色々違うものになった。山が見えたり、ドライブしていたり、時には過去を遡ったり。それをぼんやり眺めながら、わたしは次に自分が行く場所、することを選んでいるような気がした。

ブレイクスルー。

小さな巨人が「自分の新しい料理の試作を食べてみてくれないか」と家まで持ってきてくれた。お茶をたくさん入れて、ほんのり温かくしながら、少し話す。いくつかある椅子をあれこれ座り変えながら、彼女はその新しい料理について説明してくれた。何が入っているか、どんなところに工夫したか。一口食べてみたけど、それは想像したよりもかなり美味しかった。入っているものより、工夫より、彼女はもっと素敵なスパイスを自分自身に持っている。

夕方そっと抜け出して森まで行ってみた。緑が濃くて、薄暗かった。ほんの少しだけ泳いでみようと、湖まで行ってみた。