rain 2020.09.25-10.01

lemon and honey

まだまだ早い。はちみつと。

教会の展望台に登ってみた。後少しで閉館時間だったがまだ明るかった。もう分厚い上着を着なくては外を歩くことなどとても無理だったし、ワインも皆温かくして飲んでいた。グルグルにマフラーを巻いて、テラスでおしゃべりしている様子が上からよく見える。知らぬ間に雨は止んでいて、雨宿りをしていた鳥たちももう何処かへ行ったようだ。誰もいないここから見える街は、束の間わたしだけのもの、みんなが親しい人に見える。

窓から見える景色。

郵便ポストをのぞいてみたら、遠くからの手紙。ぐしゃぐしゃになった封筒が長旅を知らせてくれる。かわいい小さな文字で書かれたわたしの名前と住所。封を開けたら、中にはこれまた小さな神様が入っていた。

定期的な訪問。また今日も雨だったが、まさにもう止もうとしていた。知らない道が現れる。この間来た時は見えなかったのに。

今日も雨が降っている。港に船が着くからと、見に行った。霧のような雨は風に吹かれて舞い、傘はあまり意味をなさなかった。海の湿気も合わさって、ほとんど水の中だった。船から人が降りてきた。しかし待ちわびた人はいなかった。

harbor

雨が止んだその隙に出かけることにする。次に降ってくる前に行き先にたどり着けばいい。少し冷えた空気の中、向かうのは図書館。たくさんの本を抱えてまた雨が止むのを待つ。

雨が降り出した。雨宿りをさせてほしいと訪れたのは。