pencil

鉛筆を削っていたら、ピンク色の芯が出てきて、その芯は「早く書け、早く書け」という。これはよくあることで、そんな風に物語は始まったりする。

Herbal tea day 9

ハーブティーのふわふわ三角風船。中にはティーバッグがいくつか。ふわふわ軽くて、中の様子がふわふわ感じられて、飲むとふわふわします。

the stars and the clown

ボール紙を切り、銀紙を貼り、それを空に吊るす。それを星と言うそうだ。

couscous salad

ボート乗り場には人が並んでいた。今日は月の最初の営業日だから特別で、乗船者はランチボックスをもらえる。みんなそれを抱えてボートに乗り、ランチをする。ボックスの中身はいつも変わり、今日はクスクスのサラダだった。わたしにとっては大当たり。

i don’t know anything

昨日つぼみだった花が今日は咲いていて、雨に濡れたベンチはカタツムリに先に越されて、バスはどうやら遅れているらしい。どれもわたしにはどうしようもないこと。明日のつぼみに挨拶して、ベンチの横で水たまりにちょっと落書きをし、歩いて帰ることにする。

knitting

新しいマフラーができた。わたしはヘタクソで糸を引く力が強いから、どうしても目の詰まった硬いものが出来上がる。首に巻いてゴワッとどうもぎこちなく、色すらもちょっとよそ行きのように振る舞われる。いつまでも誰にもプレゼントすることができない。

today’s cooking

クミンシードとコリアンダーシード、ブラックペッパーを乾煎りし、その後挽く。

in the heavy rain

ひどい雨が降っていた。すべてが白く見えにくく、聞こえにくかった。それは余計なものを覆い、純粋な音だけ残し、わたしは雨でずいぶん楽になった。

in the mirror

鏡の中に手を伸ばし、つかんだものはなんだったのか。小さなシャボン玉。虹の端っこ。博士のメガネ。メガネは真理を見通すから使わない方がいいです。

Herbal tea day 11

11th day。少し動くだけでもじっとり汗ばむ日。風の流れはなく、緑の圧力がすごい。暑い暑い中、しかし自分の芯は冷たい感覚があるので今日のお茶をふうふう言いながら飲む。じんわり中が緩む。窓から見えるのは、広場の噴水で遊ぶ子供たち。小さなテントの下、誰かとおしゃべりするアイスクリーム屋さん。お茶と交換にアイスクリームをもらいに行こうかな、と思ったけれど、また体が冷たくなってしまうかな。

in my dream

瓶の中のビスケットが明らかに減っているとき、それが誰の仕業かはっきりわかっているのだけれど、いちおう知らないふりをして、また朝から焼いてみる。時々ある、習慣のひとつ。

milk

今朝届いていたミルクはどうやら最後のよう。彼女ももうゆっくり休んでくれたらな、と思う。

one day

手紙を出しに郵便局へ行く。今日は寒く、北風がピープー顔にあたるのが冷たい。マフラーはしてきたが、帽子もかぶってくればよかった。今にも雪が降ってきそうなどんよりとした空を眺め、道の端に溜まった落ち葉をザクザク踏みながら、少し遠い道のりを歩く。ポストは家のすぐそばにあるが、わたしは郵便局へ行く。郵便局の受付カウンターの隅にちょこんと置いてある、局長が焼いたクッキーを一緒に入れて送るから。彼の焼菓子はスペシャル。およそ月に一度送る手紙はいつも同じ宛先。聞きたいことを詰め込んで、答えをぼんやり待つ。

Herbal tea day 1

1st day。ずっと雨が降っている。窓を覆う緑は勢いよく伸びている。ペパーミントの余韻を含ませたお茶に、雨を一粒だけ落とす。緑。雨は緑を含んでいたから、お茶はほんのりとその緑の色を濃くした。

in the woods

細かい細かい雨の舞う森。朽ちた大木の横を通り抜けて、湧き水の元へ。鹿の親子が少し向こうに見える。挨拶はせずに黙っておく。

in the morning

今朝も霧で世界は白い。遠くにうっすら見える川は逆に流れている。

song at midnight

真夜中に流れている曲は、どこか遠い国のもの。

kikukeko meeting

きくけこ会合。議題は「騒音問題」。キツツキの木を突く音が我慢ならないとクマの親子からの苦情。大事な餌を食べるためなので仕方ないじゃないか、とのキツツキの言い分に、ケムシは餌の時間を決めたらどうだ?と提案する。コウモリは自分たちのように夜活動すればいいのではと言うが、夜にあの音なんてまっぴらだ、とクマの親子は当然のように反対。進行役、どうにかしてくれ、とみんなは、わたしに突っかかってきた。話し合いなど穏やかに解決するわけがない。ということで、いつものようにゲームをすることにする。いつものゲーム、いつもの陣取りゲーム。

nap

気持ちのよい風と木漏れ日の中で、延々と昼寝をしています

midnight

喉が乾いて目が覚めて階下に降りる。わたしのいない真っ暗な部屋は勝手に賑やかになっていた。窓から入ってくる風すらちょっとふざけて冷たく揺れて、それならお邪魔しますよと、椅子に座り目を瞑る。真夜中のおしゃべり。