BLUE

毎日満月が写る湖にプカプカ浮かぶ小さな器。
器の中にはウォーリードールが誰か来るのを待って寝そべっている。

ようやっと湖に張る氷が薄くなってきて、魚たちとも時々おしゃべりができるようになった。
彼らが言うには冬の間は魚仲間としか話せないから、だいたいおんなじ話になってつまんないそうだ。
春の光はキレイだねぇ、うれしいねぇ、なんて、ひさしぶりに触れる外の世界に目をオジ魚は細めていた(単にまぶしいだけだったのかも)。