market in the morning

朝のマーケットに遅刻したら、やっぱりどこのお店ももうけっこう品物がなくなっていた。おまけに温かいフードのいい匂いが向こうのほうからしてくる。思わずそちらの方へ引き寄せられそうになったけれど、そうではなく、わたしはまず食材を買わねばならないのだった。ひととおりぐるっと見回したら、いくつかのお店でいくつかの野菜を、果物を、そして卵を。はじまりの活気も落ち着き、人もまばらになったマーケット。それはそれでいろいろ要領が悪いわたしにはいいのかもしれない、というのは、偶然の新しい発見だった。