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No.46 – 暗なきところで逢えれば / 米田知子

自分の目を当てにしないようにするとたくさんのものが見えてきます。あるいは聞こえてくるし感じられます。それ自体を知っていようがいまいが、本来受け取ることができます。時に知識は自分の受け取りを鈍らせ、情報は聞き取ることを遮ろうとします。自分が今面と向かっている景色がいったいどのようなものであるのか、できるだけピュアに触れ合いたい。しかしまた、素でいようとするのと同じくらいに混沌とした中に入っていくことも、それがこの世界の姿であるならば、なくてはならないものだと思います。


暗なきところで逢えれば / 米田知子
2013年 
出版社:平凡社
サイズ:24.6 x 19.2 x 2.4 cm
179ページ 

コンディション:帯なし。カバー上下端少し擦れありますが、ほか目立った傷等なく、良好な状態です。

東京都写真美術館の写真展カタログ。過酷な歴史を持つ土地を訪れ、静謐な美しい風景を写し取る手法は、近年非常に注目されている。サハリンなどで撮影した新作も多数掲載。

内容(「BOOK」データベースより)
アジアで、そしてヨーロッパで、過酷な歴史をもつ土地に折り重なる、かつて生きた人々の記憶。そしていま、穏やかに流れる時間。清澄さのなかに悲しみを、寂寥のなかに勁さを、そして災禍のなかに密やかな希望を見出す、国際的に活躍する気鋭の写真家の代表作を収めた写真集。東京都写真美術館展覧会公式カタログ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
米田知子
兵庫県生まれ。ロンドン及びヘルシンキ在住。1989イリノイ大学シカゴ校芸術学部写真学科卒業。1991ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)、写真科にて修士課程修了。1995オブザーバー・デヴィッド・ホッジ・メモリアル・トラスト・アワード(ロンドン)、第3位。1996フューチャー・ヴィジョン、ザ・フォトグラファーズ・ギャラリー(ロンドン)、第2位。2006IPRN EUカルチャー2000チェンジングフェイシズコミッション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


3,700 yen