No.11 – Monkey Magic:どちらでもなくどちらでもあるもの
ある日やってきた小さな猿は
この掌から出られないと言う
外の世界に行きたいのに
外の世界を見たいのに
どんなにジタバタしようとも
ずっとそこから出られないと言う
掌にいるのはそんなに嫌なこと?
外の世界はそんなにいいところ?
でもそんな風に顔を隠して
外の世界どころか
掌も見ていないよね?
どこにいるかじゃないんじゃないのかな
そんな風に目をつぶってちゃなんにもわかんないもの
掌はいつもずっとある
外の世界もずっとある
掌を見つめたらそのまま外の世界との境目がなくなるよ
本当はどっちもないのだもの
小さな小さな見猿が仏様の掌に乗っています。
大きさ:手(紙粘土)の長さ5cm 猿(焼物)の高さ3cm
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