雪原に光る青い粒、を入れるための箱

青い雪を大切に雪かごにしまいこんでいたけれど、そろそろ終わり。
生温かい風が頬に触れるようになって、部屋の扉が膨らんで閉まりにくくなって、キャンドルの灯りが淡い桃色に変わってきたら、雪かごは雪をしまっておくものとしての役目を終え、繕いものの道具のための箱になる。

針、はさみ、糸、ボタン、ハギレ、、、。
小さな道具はとても頼りになる仲間たちで、いつもわたしのヘンテコな作業を一緒になって手伝ってくれる。
わたしは器用な方とはとても言えなくて、きちんとだとか、細かくだとか、そういう仕事とはあまり縁がなく、なんとなくだとか、雰囲気だとか、そういうまとめ方をしてしまうのだけれど、道具たちもそんな風で、ゆるく、だいたい頼りない(頼りになるの、ならないの、どっち?)。
しかしそれはお互いさま、ましてやこの雪かご自体もだいぶのんきな存在なので、とてもいいトライアングルができている、と思う。

雪かごに描かれている花はグラデーションとその形がとてもキレイな青い模様。じっと見入ってしまう。