go to the moon 2020.11.08-11.14

永遠に観光客のような気がする。

自転車に乗って少し遠くまで。大好きなチーズケーキを買いに。焼き上がりの時間を知っているから、それに合わせて行く。同じような人たちがいて、店の前はちょっとばかり人だかりができている。なんとなくみんな知り合いみたいになっていて、ご挨拶してみたり。

小さな、しかし偉大なる友…わたしはずっとひとりぼっちでした。屋根裏に積み上げられていた本を持って降りてきては読み、おばあさまが使っていたというキレイな絵の具で絵を描いて、近所のお菓子屋さんでキャンディを袋いっぱいに詰めたりしましたが、誰とも話すことはありませんでした。わたしはある夜、思い切って月に話しかけてみました。「ともだちがほしいのです」と。わたしが月にお願い事をしたのは、後にも先にも、あの時一度きりです。次の朝、わたしは枕元でする小さな声で、目が覚めました。「おはよう。おはよう」小さな小さなイエス様が、わたしに呼びかけていました。

with him (her?)

美術館から家に帰ってくるのに道に迷ってしまい、たどり着くのに一週間近くかかってしまったようだ。たまった郵便物の量でそれを把握する。久しぶりな感じで少しだけ家とのぎこちない雰囲気があったけれど、窓を開け放し、いつものお茶をいれて、いつものおやつを一つジャーから出したら、だいたい元どおりになった。