a lot of books 2020.08.19-25

交渉、オマージュ:わたしはノッチョーラが欲しいと言ったけど、彼は今日のおすすめはストラッチャテッラだからと言って、それを売りたがる。とってもいい感じのチョコができたからだそうだ。お客が欲しいものを買えないってどういうこと?と言いながら、ストラをもらうことにする。

sometimes

映画館の帰り道、食べきれなかったポップコーンを少しつまみながら、いろんなことを思い出してみる。話かどうこうというよりは、部屋に置いてあるものがどうだった、とか、食べていたものがなんだった、とか、こんな服を着ていたな、とか、そういうことばかり。信じられないくらい忘れっぽいわたしは、断片的な色彩で構成されている。振り返ると鳩がずっとついてきてたから、ポップコーンをあげることにする。

しばらく休んでいた(ようだ)ドリンク配達が復活して、また今朝ポストには、今日のジュースが入っていた。朝の楽しみ再び。まずスイカから。

二階に溜まった水は、やがて階下に染み出した。

 … Je voudrais une chambre avec une belle vue… 待ちわびた郵便物がポストに入っていた。太陽をめいっぱい浴びて、封を開けるとそれはポカポカ暖かかった。小さな走り書きのメッセージと共に、また彩りがひとつ増える。目の前の景色は変わり続ける。彼女は美しい、のではなくて、あなたが美しい。

この部屋の散らかったテーブルの上にはまだ読みかけの本があり、そのどれもがハラハラとその断片をまき続けていた。それらはうっすらと、部屋の中に積もっていき、あちこちを覆っていった。わたしは慎重に指ですくいながら、その小さな粒のようなものをじっと眺めてみた。それは物語の一部であったり、写真の温度であったりしたが、中にはよくわからないものもあった。