waiting for tram

マーケットで今日の野菜と今日の花を買い、そばの停留所でトラムを待っていたら雨が降り出した。それは小さい粒で肌に当たるのが気になるか気にならないかくらいだったけれど、それでも困ったなと一瞬思った。多くの店はこの時間もう店じまいを始めていたので、この雨にみんな片付けの速度を早め、港の景色(マーケットは港の広場にある)は勢いよく寂しくなっていった。気配が一気になくなっていく場で取り残されたように一人トラムを待っていたわたしは、なんだか帰るのが急に惜しくなり、マーケットにあるホールに向かうことにした。