how many

how many

わたしの前にはずらりと人が並んでいて、彼らは順番に話していく。次から次へと途切れることのないその大量の言葉(とそれを後押しするもの)は、助言なのかなというものであったり、あるいは猛烈な主張だったり、そうかと思えば深刻な相談だったり、はたまた非難めいていたり、いろいろあった。 

いつまでも続いて終わりの見えないその列に、わたしは力を抜いて向き合っている。がしかしほんとうのところは、そのどれもに見事なまでに反応をし、ひたすら一喜一憂し続けていた。それが浅はかであるということがわかっているにも関わらず。

思いはくたびれる。
それは話している彼らも同じだった。豊かであればあるほど、また逆にそれが控えめであればあるほど、その芯の確固たるものはより大きかった。
できれば持っていたくない。そんなものは誰かに渡してしまいたい。
それはおそらくここにいるみんなが(もちろんわたしも含めて)そうだった。