BLUEが散財する部屋

昼は春の光、夜は月の光。どちらも柔らかくピントが少し緩くなる。ブローチ(ドロップ)を溶かして飲み干すブルーのグラスはしっかりとした濃い青がズンとお腹の底まで落ちる。ある画家からやってきた水差しは絵を描かないわたしには宝の持ち腐れだけれど、気の抜けた春らしい青は眺めているだけでもじゅうぶんな存在。青い鳥たちが住処にする瓶はやはり青い影がきれい。影のための瓶。