20241217

部屋はまだ暗く静まり返っていた。ぼんやりした頭で、ストーブとラジオをつける。オイルの匂いと微かな話し声が、少しずつこの部屋を動かし始めた。朝のニュースは、昨夜のことを言っている。雪の予報も。それはいつもと違って、なにもうれしくない話。ストーブとラジオを消せば、元に戻るだろうか。