20241130 わたしははじまりの黄色い実を握りしめていて、それはわたしを示すサインだった。向こうから小さな巾着袋を持って歩いてくる人が見える。その袋の膨らみは約束の赤い実が入っているようだった。未熟なわたしの果実は、チクリと手を刺す。そして小さく震えた。